アルカリ電解水という機能水というものをご存じですか?ちょっと聞きなれない名前の洗剤ですが、最近家庭内でも一般的に使用されています。アルカリ電解水とはどのような特徴があるのか、早速ご紹介したいと思います。

アルカリ電解水ってなに?

アルカリ電解水とは、一言でいいますと電気分解した水のことです。pHをアルカリ性に近づけた洗浄水です。

アルカリ性は酸性の油汚れなどに大変効果がある為、家庭用の洗剤としても近年注目されています。
そもそもpHとは水素イオン濃度指数のことで、酸性、アルカリ性、中性を表す単位として使われています。

pH7が中性で数字が小さくなるほど酸性、数字が高いほどアルカリ性になります。国内では日本初のpH13以上の強アルカリ電解水の生成に成功もしています。

アルカリ電解水は洗浄料や除菌効果がとても高い為、私たちの生活には欠かせないものとなりつつありますね。水が原料としてつくられたものなので、大変エコである点も特徴になっています。
油の汚れ落ち

アルカリ電解水の効果は?

アルカリ電解水の効果ですが、特に油汚れに対して発揮する効果が高いことが特徴です。たんぱく質の汚れや皮脂、油などの酸性の汚れに対して、市販のマジックリンなみの効果があるとも言われています。しかし、アルカリ電化水は強いアルカリ性の為、酸性の油汚れを中和する効果がありますが、逆にアルカリ性の汚れの泥や水垢にはあまり向いていません。また、カビ汚れなどにもまったく効果はありません。※ただし、強アルカリ性なので除菌(結核菌に対しては有名)には効果ありです!
※ちなみに、アルカリ電解水は、アルカリイオン水とはまったく別ものです。アルカリイオン水は飲み物ですね。

市販のアルカリ電解水としてこのような商品もあります。 

アルカリ電解水
アルカリ電解水 ピカピカ君

出典元:「ピカピカ君」アルカリ電解水 Ph13
こちらは、ph13.1以上のもので非常に強力な汚れ落としのチカラを発揮します。

油汚れといえばアルカリ性の重層がお馴染みですが、重層はpH8.6と少ない為、換気扇やキッチン周りの油汚れ洗剤として比較するとアルカリ電解水のほうが効き目があります。ただ、強アルカリ電解水を使う時の注意ですが、たんぱく質を分解する働きが強い為、直接手に付けると肌荒れなどを起こす可能性もあるのでご注意くださいね。

強PHの電解水なんかは、どこで売っているの?

アルカリ電解水はキッチンの油汚れの掃除にとても効果的。コンロや換気扇のこびりついた油汚れにスプレーしておけば、簡単にピカピカになる効果があります。

最近では、数十万の機械を導入した企業ならば、比較的簡単に製造することができるようで、100円ショップでもアルカリ電解水が販売されています。ただ、pH濃度が高いものは、数百万ほどの機械を導入する必要があるため、一般の洗剤に比べると少しだけ割高になっているタイプが多いですね。300ml入りのスプレーボトルで約500円前後。スーパーやホームセンターで購入ができるほか、オンライン通販でも色々な商品が販売されています。ほんと、Phが高い電解水は非常に魅力ですね。でも、自宅で作る事は可能なのでしょうか?







アルカリ電解水の作り方

高pH(10以上など)のアルカリ電解水を製造するには機械が必要です。
水を電気分解するのですが、水は電気が通りにくいため、食塩水にしてから電気分解します。
※この機械が何十万から何百万もするので家庭用としては向かないですが・・

そこで出来上がるものが強アルカリ電解水です!



手軽にアルカリ電解水は作れないのかな?

本格的な電解水ではなく、手軽にアルカリ水(洗剤)をつくろうと思えばそれも可能です!
作り方は、簡単!水道水に若干(全体の0.5%前後)の炭酸カリウムをまぜると、アルカリ電解水が完成するのです!
特に、油汚れなどで大活躍しますし、水草の栄養剤としても使える不思議な物質。
※この炭酸カリウム(化学式K2CO3)とは、水にとけて、エタノールには溶けない固形のもので、強いアルカリ性を示します。ちなみに、類似機能水として次亜塩素酸水の作り方というサイトもありますがこちらも作れるとの事ですね。

固形の炭酸カリウム(アルカリ電解水の元)

普通に市販されているため、どこでも手軽に入手できますし、食品添加物でもあります。
(こんにゃくの材料としても使われる安全なものです)

炭酸カリウムは水に溶かすと、アルカリ性をしめします。この水溶液を油汚れにつけると、なんと「油」と合体し、「汚れ」は水とともに流れるため、結果的に油汚れが落ちるという、素晴らしい洗剤効果を発揮します。
※アルカリ電解水でお掃除すると、場合によっては白く浮き出るものが残り、それは実は副作用として作られた石けんなのです。

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水の分子が細かく、油や汚れに入り込み、磁石が反発するように動きます。

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マイナスイオンに包まれた汚れがでてくる。油脂分を分解すると石けんかするのです。

ちなみに、炭酸カリウムのお仲間の炭酸塩というのもあり、洗濯粉や石けんに配合されていますね。
※(たんさんえんは、化学名として炭酸ナトリウム(化学式Na2CO3)または別名、炭酸ソーダやソーダ灰とも言います。)

ちょっとした油汚れの場合はこのように、炭酸カリウムやアルカリ電解水を水で薄めて使うこともできますよ。
本格的に頑固な油汚れに立ち向かうなら、アルカリ電解水PH13以上の市販品のほうがよいかもしれませんね。
※市販の強力な電解水を使う場合は、直接扱うと手がありますのでご注意してください。
※高濃度の市販品は希釈して長く使えるのが利点ですね。

アルカリ電解水には除菌効果(高Phだと微生物が死滅するため)もありますので、小さなお子さんがいる家庭ではとても助かります。

今後の掃除用としてぜひ参考にしてくださいね。

そんな強力なアルカリ電解水はアマゾンの市場で販売されてました!

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